■教会の壁画が完成



画家アンドレ・ブラジリエはパリから南西約400キロメートルのコレーズ県ポンパドール郡のサン・ブレーズ教会の壁画を国、自治体の要請により制作してきました。その壁画が完成し2008年5月12日に落成式が行われました。

この教会は16世紀初頭にジョフロワ・ポンパドールによって建立され、その前身は古く12世紀まで遡ります。18世紀にはルイ15世の寵愛を受けたポンパドール侯爵夫人の領地の教会として栄えました。その後幾度となく修復が行われてきましたが、2006年からは本格復興が始められました。
この地ポンパドールは名馬の産地として特に知られています。

天井、側面を覆う壁画は300平方メートルにも及ぶ大作です。新旧約聖書に題材をとり、天地創造などが描かれています。

国、自治体からの要請で歴史のある教会を復興させるために壁画を制作することは、社会的に大きな意義があります。
これから幾世紀にもわたって、それぞれの時代の生きる人々に受け継がれてゆくことは画家にとって名誉なことであります。アンリ・マティス、マルク・シャガール、藤田嗣治も教会の壁画を制作しました。

落成式典は初夏の素晴しい天候に恵まれ、2008年5月12日に行われました。フランス国内、ドイツ、ロシア、アメリカなどから500名が招待され、壁画完成と教会の復興を祝いました。
式典開会挨拶のあと、一同は壁画のある堂内へ。そこにはフレスコ画の大作が、時空を超えたブラジリエ芸術の世界で彩られています。
近くの城でパーティーが催され、画家ブラジリエの功績を称えポンパドール勲章が授与されました。

当社は画家のドキュメンタリーを制作しており、この式典シーンもハイビジョン映像で撮影しました。この画家の偉業を多くの方々に知っていただくため、2009年10月14日から開催するアンドレ・ブラジリエ新作油彩展で会場放映いたします。この展覧会は2010年3月8日まで東京、仙台、名古屋、福岡を巡回します。

           


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